Episode 2       S2000 エキマニが熱くなるまで

写真をクリックすると、も少し迫力のある画面が見られるかも?    

Episode 1 でお話したように、私どもは和田さんという素晴らしい製作者を得ました。私どもが設計したエキマニを具現化する準備が整った訳です。Podioが行ったアプローチは;
1. S2000 が250馬力を発生するために必要なことの洗い出し
  • 8,300rpmで250馬力を得るための、その時のトルク値は如何に?
  • その時の、平均有効爆発圧力値の算出
  • それを達成するのに必要な爆発圧力値の算出
  • これらを達成したときの、各気筒当たりの燃焼ガス量の算出
  • 燃焼ガス温度の測定(高温ガスを上手く処理するために必要です)
  • 流速を十分に考慮して、エキマニ内径の決定(外径ではありません)
  • 最大トルク値を発生する回転数についての考察(これがはずれていると予定馬力は実現できません。
  • その他諸々の条件をクリアするための考察、測定、修正、検証

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250 !!


2.1.の結果としてエキマニのデザインが出来上がりました。その大まかな内容は;
  • 各気筒部分の内径及び外径
  • 集合部の位置
  • 集合方法及び集合角度(何番目の気筒が何番目の気筒の隣りに来るかは、大変重要です。これを間違えると、性能に影響します。)
  • 集合部分以降のパイプ内径、外径および触媒入り口までの長さ
  • 9,500rpm まで淀み無く吹け上がることが出来る流量/流速の確保
  • 出来る限り広い回転域に於ける高トルク特性、鋭いレスポンスの達成
4 - 1タイプ集合部

3. 2.の結果、選定されたカタチが "4 in 1" です。デザインどおりの製品が出来れば、予定性能は達成されます。現実は、しかし、そんなに甘くは無いのです。(ジンセイと同じです。)S2000 は既に完成されているクルマです。エキマニに許されるスペースは限られているのです!!その限られたスペースに、全く新しいデザインのエキマニを入れ込まなければなりません。S2000 のエキマニはエンジンマウントを上手く避けながら、触媒まで流れるような美しい曲線で、寸法的に要求された事柄を全て満足しなければならないのです。和田さんは、この大変難しい要求を素晴らしい精度で達成し、第一号試作品の完成へと漕ぎ着けました。
集合部ダイヤモンド形状

4. 試作品は、以下の過程を経て最終製品へと至ります。
  • 試作品性能検査
  • 検証・修正箇所の洗い出し
  • 最試作
  • 2号品の性能検査、修正箇所の洗い出し、走行テスト
  • 最終試作、性能検査ー(合格後)−長期走行テスト(耐久テストです)
  • 製品製作開始、そして市販開始
エンジンマウントの隙間に収まるエキマニ

このエキマニの開発は、Podio Sports Computer の開発と並行して行われ、テストでは9,500rpm まで十分なトルク及びパワーの盛り上がりを達成できることを確認(1速 - 5速に於いて)しました。ちなみに、Podio Sports Computer(ECU)は、REVリミットを9,200rpmとして発売しました。


<おまけ>
250馬力を実現するためのエキマニを製作する和田さんは、休日になるとダート上での1馬力の競争に夢中です。 日曜午後のテレビ中継で、和田さんを見かかることがあるかも?

ところで、手曲げパイプがエキマニ変身する過程って、どんなの?
試作第2号エキマニ
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